UNIQLOさんサイトリニューアルの狙いを予想してみる

■仮説

UNIQLOさんのリニューアルは、Webサイトにおけるユーザの反応をインプットとして「チラシ・メール・マス広告」および「店舗における在庫予測」に活かしたいとの思いがあるのではないか。

■根拠

つい最近、某イベントにてUNIQLOのWebサイト運営を行っている方がセミナーを開いており、裏事情的なお話をいくつか耳にした。
その中で面白かったお話が以下3点。

    1. UNIQLOCKが広告賞総なめにしたことで社内的にWebのパワーが高まった。
    2. オンラインショップで先行リリースなどを行い、その結果を店舗に伝えることで商品の在庫予測に役立ててもらえている。
    3. チラシによる販促効果は高く、メールマガジンもチラシ風のHTMLメールにして効果が上がった。

このような事情と今回のリニューアルの方向性を合わせて考えるに、以下のようなシナリオを考えているように思われる。

    • Web上で無理やりキャンペーン商品を露出
    • 無理やり押させる(というかあのページだとなんとなくどれか押すしかない)
    • この形でコンバージョン数(購入数)が多い商品は「チラシやマス広告でもこの方向性でクリエイティブ作ればかなり響きそう」とあたりつけられる
    • その上店舗の在庫予測にも役立つ

つまり、UNIQLOCKによってWeb関連事業部のパワーが強くなったため、Web主導でその他広告や店舗戦略を考えられる体制となった結果のリニューアルなのではないか、ということ。実験的にWebで新商品や旬な商品をトップページで無理やり露出し、ユーザに見てもらうことでその後のマス広告や店舗戦略の方向性決めにも活かすという戦略と思われる。

事実私も「なんだこのサイトwww」と思いながらいくつかポチポチしてしまった。(買ってはないが)
それにしても既存ユーザにとっては使いにくくなっただろうなとは思う・・・まあこういう戦略も狙い通り行けば有りな気はするけど。

■ただのぼやき

こういった無理やり見せるような方法をとると、ターゲットとは違うユーザが下位ページへ誘導されることで一気にコンバージョンレート(購入数/クリック数)が落ちてしまう。
レートではなくコンバージョン数で見て評価するのだろうな、と思う。

■前回の答え

おまたせしていた(待ってないと思うが)ユーキャンの私なりの答えを発表する。

なんだか資格でもとってがんばってみるか〜」といったユーザがターゲットで、このページでは「全講座一覧へ」か「ランキングの中の資格」を押してもらうことで、下位ページで何かしら興味のある資格に出会ってもらうことを目的としている(はず)。


皆さんの考えはどうだっただろうか?